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国指定特別名勝の日本庭園

美しく刈り込まれた松林の目のさめるような緑と、整然と敷かれた石の白が鮮やかなコントラストをみせ、訪れる人の目を楽しませる。

 瀬戸内海の雄大な景色を楽しんだ後、バスは一路香川県高松市へ。目指すは、市街地の中央に佇む紫雲山(しうんざん)。そのふもとに国指定特別名勝の日本庭園「栗林公園(りつりんこうえん)」がある。

 栗林公園は、築庭400年余の歴史を誇る「廻遊式大名庭園」で、紫雲山を背景に大きく南庭と北庭に分かれ、6つの池と13の築山からなる。その美しさは「江戸時代より水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園が一般的に三大名園と言われてきたが、実はそこに栗林荘(現・栗林公園)がもう一つ加えられるはずだった。しかし栗林荘を所有する高松藩が水戸藩の分家という立場があり、四大名園がはばかられてしまった」という逸話もあるほど。一説には他よりもすばらしい天下の名園とも称えられている。

 ほぼ予定通りにバスは到着、さっそく庭園内へ。なるほど、「一歩一景」とはよくいったもので、園内を一歩ずつ歩くごとに変化に富んだ深緑の庭景が目の前に広がる。緑を静かに映す池や情緒あふれる橋も絶妙なバランスで配され、この庭園を愛した藩主たちや、手入れに携わる人々の細やかな心配りもそこかしこに息づいている。

 園内の茶店でホッとひと休み。木漏れ日の中で庭をめでながら、しばし江戸時代へタイムトリップのひととき。こちらの公園は花の名所としても有名で、春は桜、初夏は菖蒲、秋は萩…と四季折々の花が訪れる人を優しく出迎えてくれる。

 南庭は江戸時代初期に見られる純日本風、北庭は明治の末から改修整備された洋風庭園。平庭の部分だけでもナゴヤドームの3.5倍の広さがあり、紫雲山も含めるとナゴヤドーム16個分におよぶというからそのスケールは壮大だ。2時間ほどたっぷりと散歩し、心も体も芯からリフレッシュ。次の目的地に向けて、バスに乗り込んだ。