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深緑に彩られた栗林公園を後にし、バスは宿泊先のこんぴら温泉へ。こんぴら温泉には古来より「こんぴらさん」の愛称で親しまれ、四国を代表するスピリチュアルスポットとして有名な金刀比羅宮がある。全国に点在する「こんぴらさん」の総本宮にあたり、天照大御神の弟の建速素盞嗚命(たけはやすさのおのみこと)の子である大物主神(おおものぬしのかみ)が、海の神様・五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛などの神様として祭られ、訪れる人の心を癒している。
金刀比羅宮は象頭山(標高521m)の中腹に位置し、登り口から御本宮までが785段、さらに奥社までは1368段の階段が続く。登りきるにはかなりの覚悟が必要だが、「ここまで来たんだから」と気合いを入れて御本宮に向かって歩きはじめる。参道の両脇にはみやげものの店がずらり。にぎやかなその通りをゆくと店の人から「杖を持って行きなさい」と何度か声をかけられた。それぞれ貸し杖に目印が付き、杖を返す時「お店に寄ってくださいね」という意味も含まれているのだとか。
登りはじめは足取りも軽快だったが、徐々に角度がきつくなり、息も荒く汗もにじむ。杖を借りて正解だったと実感。最初の一ノ坂を上がると、やがて壮大な大門が目に入る。ここから先が金刀比羅宮の境内だ。書院や宝物館の見物を終え、また坂を登ることに。
ヘトヘトになりながら785段の石段を上り、待望の御本宮へ到着。檜皮で葺いた大社関棟造の御本宮はまさに圧巻。静粛な気持ちでお詣りを済ませ、御本宮の横にある高台から振り返ると、眼下に讃岐平野が広がる。その美しい風景は、今までの道のりの苦労など吹き飛んでしまうほどだ。
さらにここから厳魂彦命を祭る真っ赤な奥社まで階段は続くのだが、次回挑戦することにし、宿へ向かった。