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先生採用取消に備え、カウンセラー派遣準備 大分県教委

2008年8月16日6時7分

 

 大分県の教員採用汚職事件を受け、不正合格者の採用を取り消す方針を示している県教委は、採用取り消しが実現した場合の学校現場の混乱を想定し、スクールカウンセラーを派遣する準備を始めた。数十の小学校で教員が突然いなくなり、児童の心に傷を負わせる恐れがあるからだ。

 県警の調べによると、県の07、08両年度の小学校教員採用試験では、計82人の合格者の半数近くが不正に得点をかさ上げされたとされる。県教委は、不正合格者と特定され現場を去る教員が出た場合、児童らの心のケアが必要になるとみて、スクールカウンセラーの一斉派遣を想定。契約中の臨床心理士ら68人のスケジュールを確認している。

 県内の公立小学校は分校を含め約330校。一斉派遣となれば新たな人材の確保が必要になりそうだが、県臨床心理士会は「年度の途中で新たに要請があることはまれ。スケジュールの調整が難しいのではないか」とみる。

 1人を1日8時間派遣した場合、3万円以上かかる費用も問題だ。緊急派遣は国の補助対象外。県教委の担当者は「ほかの事業をつぶして予算を確保する必要があるかもしれない」と話す。

 事件に対応したスクールカウンセラーの派遣は小学校の校長と教頭が逮捕された同県佐伯市で既に行われている。

 教頭が逮捕された小学校には逮捕直後の6月と7月の2回、臨床心理士が赴いた。児童たちの状態をチェックしたほか、心理的負担が大きい場合、眠れない▽学校に行きたがらない▽幼児のように甘えるといった兆候が現れると教員に説明し、対応策を指導した。

 市教委の心理ケア担当職員は「専門家が入ることでパニックの広がりを防ぐことができる。初期に入る効果は大きい」とスクールカウンセラー派遣を評価している。