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福田首相「アジア諸国の人々に多大の苦痛、深い反省」

 「asahi.com」から 2008年08月16日

戦没者追悼式での福田首相の式辞(要旨)は以下の通り。

     ◇

 先の大戦では300万余の方々が、戦場で、あるいは銃後の地において、そして戦後、遠い異境の地において、祖国の弥栄(いやさか)を念じ、愛する家族のことを案じつつ、亡くなっていかれました。また、我が国は多くの国々、とりわけアジアの諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えました。私は国民を代表して、ここに深い反省とともに、犠牲となられたすべての方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

 私たちは今日の平和と繁栄が、戦争によってかけがえのない命を落とされた方々の尊い犠牲の上に築かれたものであることを、ひとときも忘れることはありません。私たちが悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、史実を未来に正しく引き継いでいくことこそ、多くの戦没者の思いに応える道であります。

 今日、一部国際社会の情勢が不安定さをみせる中、一国だけの利益を追求しようとする風潮がないとは言えません。私たちは内向きな志向のとりこになることなく、心を開き、そのまなざしをしっかりと世界に向けながら歩んでいきたいと思います。

 終戦から63年を経た本日、私たちはいま一度不戦の誓いを新たにし、平和協力国家として国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に向けて積極的に活動していくことを誓います。戦没者の御霊の安らかならんことを、そしてご遺族の皆様のご健勝をお祈りして式辞といたします。