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「生徒の授業妨害と暴言でうつ病」 教諭自殺、公務災害と認定 広島地裁
2013.1.30 14:41
広島県尾道市の県立高校に勤めていた男性教諭=当時(41)=の自殺をめぐり、妻が「勤務中のストレスが原因」として公務災害の認定を求めた訴訟で、広島地裁は30日、公務外とした地方公務員災害補償基金広島県支部の処分を取り消した。
森崎英二裁判長は判決理由で「生徒による授業妨害行為や暴言によってストレスが積み重なり、うつ病を発症した」と指摘し、公務と自殺との因果関係を認めた。
判決によると、教諭は1999年4月、この高校に赴任。担任する生徒から「死んでしまえ」などの暴言を受けたことや職場の人間関係などから、2001年5月にうつ病と診断され、同年12月に自殺した。
その後、妻が公務災害の認定を求めたが、同基金広島県支部は07年12月、教諭の自殺を「学校での勤務と因果関係はなかった」として公務外と認定した。
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