不眠の原因としては以下のような原因がある。
① 心理学的原因:ストレス、重篤な疾患、人生の大変化などが原因で起こる不眠。
② 身体的原因:さまざまな身体的疾患や、その症状(痛み、かゆみ、咳、頻尿、発熱)が原因で起こる不眠。
③ 薬理学的原因:アルコールやカフェインなどの嗜好品に含まれる成分や、治療のため服用している薬(降圧剤、アレルギー薬、ステロイド薬など)が原因で起こる不眠。
④ 生理学的原因(概日リズムの乱れ):ジェット時差(時差ぼけ)、交代勤務、短期の入院などが原因で起こる不眠。(*呼吸調節系の老化:睡眠時無呼吸症候群4-5%に見られるが、60歳以上では10%を超えるといわれている。 *上位脊髄の運動・感覚抑制系の障害:ムズムズ足症候群など)
⑤ 精神医学的原因:アルコール依存症、不安、パニック障害、大うつ病などが原因で起こる不眠。
これらの要因が相互に関連しあって、不眠が生じ、より悪化させている。