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検査項目
γ-GT
●検査の目的
γ-GT(ガンマ・グルタミール・トランスペプチターゼ)も、腎臓や肝臓に多く存在する酵素です。この酵素はアルコールに敏感に反応するため、アルコール性の肝機能障害の判定に重要視されています。
アルコール性肝障害にはいくつかの種類があります。アルコールを大量に飲むことで、肝臓の機能が低下して中性脂肪が蓄積される脂肪肝。一度に大量のアルコールを飲んで、重い急性肝炎を起こしたものがアルコール性肝炎。長期間アルコールを摂り続けることによって起こるのがアルコール性肝硬変です。こうした疾患では、γ-GTに異常が高頻度に見られます。
●基準値
男性の場合、1リットルのなかに70単位以下、女性の場合30単位以下。アルコールを常飲している人の場合は比較的高めの数値になりやすく、前日の飲酒の影響で数値が高くなる場合もあります。
●異常値の場合に考えられる主な疾患
急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝障害、肝硬変、肝癌、胆道系の病気、膵臓癌など。ほかの肝機能検査で異常がなく、γ-GTだけ数値が高い場合は、明らかにアルコールが原因です。逆に、飲酒歴や薬の服用がない人の場合、アルコールをやめて2~3週間後に再検査し、その時に異常値が出た場合は、肝硬変や肝癌、胆道系の病気などが疑われます。
●受診時または検査時の注意点
γ-GTに異常があるのはアルコールが原因のことが多いので、日常生活を振り返ってみましょう。前日飲酒した場合(もちろん検査前の飲酒・食事には十分注意が必要ですが)などはその旨正直に申し出を。
http://www.jrcla.or.jp/atoz/rexm/rexm_03_07.html
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